危険とは何かを知れば、リスクの少ない行動ができるようになります。 対応策については今後詳しく記載していきます。 自然の法則を知れば、行動によって自分の肉体的なダメージを減らすことができます。 登山に適した道具を揃えることにより、体に負担をかけずに守ることができます。 山では登山道を歩くことになりますが、舗装されたところから崖っぷちがあるところとか、難易度はさまざまです。だいたいの難易度を先に感覚的に分かれば、安心ではありませんか?自分に合った登山を探す方法を説明します。
自然の法則
目次
気温について
気温は10度を下回れば、体を温める必要が出てくるので、基礎代謝は上がり、体力は休憩中でも減り続けます。ですから気温は体力温存という観点で意識が必要になります。 昼は暑く夜は寒いという概念は誰でも知っていますが、山は普段生活している低地よりも早く冷え込み始めます。低地であれば14時を最高気温になりますが、北アルプスなどの3000m級の高山では午前10時が最高気温になります。まずはズレがあることを認識してください。 そうすると体温を維持するには、早めの行動をとらないといけないということに繋がりそうです。事実、登山者の多くは早く出発する理由の1つはここにあります。
風
一般的に山は標高があがるにつれて強くなる傾向があります。特に頂上直下の稜線では、空気が集中して流れるようになるため、強くなります。 8合目以上では、乱気流や、ふもとに向けて押さえつける風が吹くことが多くなるため、強くなります。 標高が高い山は、吹く風も強くなります。 風が起こるエネルギーは太陽です。空気が暖められて移動するのです。 その法則からいくと、昼間は風が起きやすい さらに標高に応じて気温差が大きくなると強く空気が動きます。 その時間帯は、夏であれば14時~19時になります。ふもとの最高気温は14時で30度だとすると、標高3000mでは10時から冷え始めていますので、10度以下になっていることになります。この時間帯は、行動してはいけないと覚えておきます。
濡れによる冷え
先程、体感温度の話をしました。さらに体感温度を下げてしまう条件があるよという話になります。 風を受けると、寒く感じますが、体が濡れていたとしたら、さらに寒く感じます。
登山の場合、汗をかきますので、どうしても衣服は濡れてしまいますが、行動による対策も出来なくはありません。 移動スピードを押さえること 8合目付近で大休止して、少しは乾かしておくこと 寒く感じるか感じないかは、人それぞれのようですが、濡れ冷えは、服をどれだけ着ても寒く感じてしまうということがあります。私はこれが解決できない悩みになっています。 自分の体力とは、重い体を引力の法則に逆らって登って歩いて移動することのみと思いがちですが、それよりも体温が奪われることの方が激しくエネルギーを消耗します。
登山に適した道具を揃える
アウター
自然の法則で説明しました体感温度を対策します。 風を受ければ寒く感じるという話をしました。ということは風を体に通さない服を着れば対応できます。 重要アイテム1つは「アウター」です。 アウターは風を通してはいけません。さらに別名カッパとも呼ばれ、外からの濡れを防止する防水機能をしているものになります。 外からの濡れとは、雨とか夜露とかです。 風が起きて寒い場合、アウターを着るだけで
が
になります。この差は大きいです。 このように、道具を購入することによって、ゼロにはなりませんが、危険を軽減することは可能です。
登山靴
登山道は、基本的には舗装されておらず、不安定な場所を歩くことになります。 荷物もある程度持ち、足首は特に負担をかけることになります。 これを守ってあげることが必要になります。歩けなくなることは、「死」を意味しています。 そういうことで、歩くことに直接関わる靴にこだわることは必要です。 登山靴に求めるものは以下の通りです。
最強のグリップ
どうしても滑るのは木の根っこの上を歩いた時のみ! 昔小学生のころは、運動靴で登っていましたが、本当によく滑りました。登山靴を使うようになってこんなに違うの?と思ったものです。
足首の筋肉の補強
体を支えるための負担を軽減する役割があります。ですから、ブーツ型なのです。 スニーカーでは困るのです。
堅い底
鋭利な岩などを歩くことも必要なことがあります。 堅い底であれば、曲がらずに1点に体重を乗せることが出来るので、安全です。
防水機能
足が濡れると体力の消耗が激しく辛いです。さらに足が寒くて痺れてくると歩行も怪しくなってしまい危険です。防水は必須といえます。
ザック
良いザックに出会えば、背中にフィット感があり、軽く感じます。 これは、もうお店で背負ってみて自分に合うものを探すしか無いです。 それほど、1つ1つ背負った感覚って違うのです。登山用品店では、そのことを知っているため、試すことが駄目ですとはならないので大丈夫です。 ザックは容量だけは考えておく必要があります。
- 日帰り低山 ・・ 20リットル
- 山小屋泊 ・・・ 30~40リットル(3泊程度まで)
- テント泊 ・・・ 60リットル以上
当然、日数が増えれば沢山の食料を持っていくことが必要になります。 ポケットが多ければ良いというものでもありません。ベテランになるほどシンプルなものを選びますし、そこは人それぞれの趣味によるところが多いので自由でよいと思います。